2024/05/26 01:28

甘藍堂知報の第12号です。
民主主義よりも自由を大きく確保できそうな、公について考える共和主義についての考え方をまとめてみました。
公について考えるということを、制度的に実装するにはどうしたら良いのか。とりわけ自由の極大化を目指す現在の民主主義と資本主義のポリシーミックスにおいては、公について考えるということはなかなか難しくなっているのかもしれません。それならば、私益の嫌を公的なレベルにまで昇華させて、その嫌を解決することで近似的に公の要素を制度に実装するということは考えられないでしょうか。
それは、嫌の感覚を特定個人に責任転嫁して個人間の摩擦を大きくするよりも、はるかに社会的な害悪も少なくなりそうです。責任転嫁とその追求に明け暮れるような政治に惑わされることなく、そして因果の起点を誰か他者に押し付けるのではなく、それぞれの公の感覚に従って自信を持って行動できるようにするためにも、共和主義的な考え方がますます重要になってくるのではないでしょうか。