2024/05/10 01:44
来るべき明治維新160年に向けて、地域近現代史の研究の必要性が高まっています。近現代史は決して全国一律、一枚岩で横並びのものではありません。各地に多様な地域近現代史があり、それぞれの問題にそれぞれの地域がそれぞれ対応してそれぞれの近現代を築いてきたものだと考えられます。
来年には第二次世界大戦終戦から80年、4年後には明治維新から160年という、近現代史にとって大きな節目の年を迎えます。これを機会に、フラットに歴史について議論する場を整備し、歴史認識が過度に政治化し正統性争いの元になるというような愚かしいことを避ける努力をしてゆくべき時ではないでしょうか?
実現の目処はまだ立ちませんが、Web上にて地域史についてフラットに語ることができるオンラインフォーラムのようなものを準備し、そこで様々な歴史の問題について多様な観点から常に議論され、集合的な歴史観も履歴を追いながら更新されてゆくような仕組みができれば、全国一律の公的な歴史観に縛られることのない、自由で多様な地域ごとの歴史認識が幅広く展開されるようになり、それは地方が自律的な社会運営をしてゆくための基礎となることでしょう。
このような理想を追いかけながら、自分の住む東三河地域の近現代史についてどう考えてゆくか、ということを少しずつまとめています。システム化と同様、この地域近現代史の認識についても、どこまでまとめて行けるかまだまだ不透明ですが、とりあえず研究紀要の第一号を発行しましたので、ぜひご笑覧いただき、ご意見、ご感想など頂けたら幸いです。